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第9回 ゲーム・アミューズメント
自分に合った仕事に就くためには、業界の仕事内容や特徴、動向について知る業界研究が欠かせない。そこで、ここでは主要な29業界についてわかりやすく解説。「志望するのはこの業界!」と最初から決めつけず、まずはいろいろな業界を見てほしい。そこから気になる業界をピックアップし、深く掘り下げていこう。そこで志望業界に関連する業界まで研究すると、その業界の社会における役割をより深く理解することができるはずだ。
※各業界における主要企業の業績や最新動向については、業界勢力図をチェック!
ゲーム・アミューズメント 〜 人を楽しませる施設・サービスを提供
【業界の特徴】
余暇を楽しむための施設やサービスを提供するゲーム・アミューズメント業界。ゲーム業界は家庭用ゲーム(ハード/ソフト)、携帯・ネットゲームに分類され、アミューズメント業界はおもちゃ、映画、カラオケ、パチンコ・パチスロ、アーケードゲーム、テーマパーク、遊園地、動物園、水族館など幅広い分野を擁する。ゲームメーカーがパチンコ機を手掛けたり、映画会社がテーマパークを運営したりと、分野を越えた提携・融合が見られるのが特徴だ。
【業界の動向】
これまで年々上昇を続けてきた家庭用ゲーム市場は、不況による個人消費の低迷が響き、2008年秋以降は国内・欧米ともに縮小傾向。主要なゲーム機の普及や、無料・低価格を武器とする携帯・ネットゲームの急成長もあり、ハード・ソフトともに苦戦を強いられている。しかし、2010年後半から2011年前半にかけて続々と投入された3D対応の新機種や体感型ゲームにより、今後は市場の盛り返しが期待されている。
一方、携帯・ネットゲーム市場は2011年も好調に推移。スマートフォンのゲームアプリやSNS系のソーシャルゲームの伸びが著しく、ソフトメーカーの参入も相次いでいる。
不況や少子高齢化などで市場の停滞が続くアミューズメント業界は、2011年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故により、さらなる打撃を受けた。
東北・関東のテーマパークやレジャー施設の多くが、施設の損壊や計画停電の実施などで休業や営業時間短縮を余儀なくされ、再開後も自粛ムードの高まりから入場者数が減少。消費電力が多いことでバッシングの対象となったパチンコホールは、計画停電や輪番休業(営業自粛)による営業日数の減少などで大きなダメージを受け、廃業する企業も相次いだ。機器メーカーでも震災後はパチンコホールの新台入れ替え需要が低迷し、2011年度の業績への影響が懸念されている。しかし、いずれも2012年度からは徐々に消費者心理が回復し、市場も上向く見通しだ。
一方、3D映画のヒットやシネマコンプレックス(複数のスクリーンを備えた映画館)の新設ラッシュにより拡大した映画市場は、2011年に入って減速。震災による落ち込みは他の娯楽ビジネスに比べて限定的だったものの、ヒット作が小粒なことや3D映画の集客力が落ちたことなどがネックとなっている。今後は、PC・携帯電話端末への映画配信やスポーツ・音楽ライブの生中継、料金の値下げなど、入場者数増・コスト削減に向けた対策が加速する見込みだ。
【業界トピックス】
家庭用ゲームの2011年末商戦で、ソニーと任天堂の二大携帯型ゲーム機の争いが激化している。ソニー・コンピュータエンタテインメントは3G通信機能を搭載したPSPの後継機「PS Vita」と新作ソフトの同時発売を予定。任天堂は2月に発売した「ニンテンドー3DS」の新作ソフト「スーパーマリオ3Dランド」を皮切りに、有力ソフトの大量投入を行う。これらの目玉商品のお披露目となった2011年の東京ゲームショウは来場者数が過去最多を更新しており、ユーザーの期待も高いことから、鈍化するゲーム専用機の起爆剤として注目が集まっている。
テーマパークやレジャー施設では、多様化する消費者のニーズをとらえ、新規顧客やリピーターを増やすためのさまざまな施策を行っている。中でも、職業体験型のテーマパークや動物の固有動作を見せる行動展示型の動物園・水族館は、従来にないサービスの提供で集客アップにつなげた好例。最近ではスマートフォンなどの端末を取り入れ、GPS情報を用いた園内案内や「AR(拡張現実)」(カメラに映し出された物体の情報をリアルタイムに表示する技術)による動植物の情報提供など、新しい楽しみ方を提案する動物園や水族館も増えている。
【業界キーワード】
●体感型ゲーム
無線接続のコントローラーや自分自身の身体を使って直感的な操作やリアルな体感が楽しめる、新しい形のゲーム。子どもから大人まで幅広い客層に人気。任天堂「Wii」の大ヒットを受け、マイクロソフトやソニー・コンピュータエンターテインメントも体感型ゲーム用の周辺機器を投入している。


