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第2回 適性検査の種類と内容


「適性検査」「SPI2」という言葉は知っていても、詳しい内容を知らない人は多いのではないだろうか。また、「適性検査=SPI2」というイメージが強いが、それ以外にもさまざまなテストがあり、テスト方式にもペーパーテストとWEBテストの2種類がある。志望企業がどのテストを採用しているかによって、対策は一様ではない。まずは、適性検査の目的や種類、各テストの内容について見ていくことにしよう。

適性検査とは?

 適性検査とは、言語的理解力・論理的思考力・数量的処理力などの「基礎能力」と、行動特性・達成意欲・協調性・責任感といった人物の基本的な「性格」のどちらか、もしくは両方を測定するテストのこと。能力テストに社会・理科・英語・時事などの「一般常識」が含まれる場合もある。社会で仕事をする上で必要とされる能力や人物の特性(コンピテンシー)から、職業適性を知るために行われる。
 適性検査には専門業者の制作したものが利用される。代表的なものはSPI2だが、他にも職種に合わせて多くの種類がある。近年ではSPI2以外のテストを用いる企業も増えているため、志望企業がどのテストを採用しているのかを、あらかじめ調べておくことが必要だ。

適性検査の代表格「SPI2」

 最も多くの企業で実施されている適性検査。旧バージョンのSPIを改良したもので、現在ではSPI2に一本化されている。
 SPI2の検査内容には能力検査と性格検査があり、能力検査は言語分野と非言語分野(論理的思考・数量的処理)の2つに分けられている。性格検査のみ実施する企業もある。
 また、同じSPI2でも応募職種によって検査の内容や時間は異なる。総合職向けに実施されるSPI2-U・SPI2-A、研究開発職やSE職のSPI2-B、一般職対象のSPI2-R、一般職・事務職・技能職対象のSPI2-Nなどがある。
 SPI2は本来マークシート方式のペーパーテストだが、現在ではインターネット上で受けるWEBテストが多くなってきている。WEBテストは自宅(WEBテスティング方式)、企業(インハウスCBT方式)、テストセンター(テストセンター方式)のいずれかでパソコン受検する。テストセンターというのは、SPI2を開発したリクルートマネジメントソリューションズが全国主要都市に設置している会場のこと。このテストセンターでの受検結果は何度も使い回すことができるので、企業ごとに毎回受検する必要はない。

SPI2以外の主な適性検査

【ペーパーテスト(マークシート)方式】
ENG ―― 英語力が必要な職務で使用される英語能力検査。リーディングを中心に語彙・文法の理解力や文章の読解力を測定する。SPI2-Uとのセットでテストセンター方式のWEBテストが行われる場合もある。

CAB ―― SEやプログラマーなどのコンピュータ職を対象とした適性検査。情報処理・システム企業で使用される。検査項目は、暗算・法則性・命令表・暗号の4種類の能力テストと性格テスト。

GAB ―― 総合職対象の適性検査。商社・証券・コンサルティングなどを中心に多くの企業が導入している。検査項目は、言語・計数の2種類の能力テストと性格テスト。

IMAGES ―― 基本的な能力を短時間で測定することを目的とした適性検査。大量採用をする企業や応募者の多い人気企業で使用されることが多い。検査項目は、言語・計数・英語の3種類の能力テストと性格テスト。

SAB ―― 営業職対象の適性検査。あらゆる業種に共通する営業職としての適性を測定する。検査項目は、言語・計数の2種類の能力テストと性格テスト。

OAB ―― 事務職対象の適性検査。検査項目は、機器操作能力(電卓を使用して計算問題を行う)、注意能力(数字データの間違いを短時間でチェックする)の2種類の能力テストと性格テスト。

TAP ―― 飲食業界や流通業界、金融業界で使用されることが多い適性検査。基本的な検査項目は、言語・計数・論理の3種類の能力テストと性格テスト。英語や事務適性などの検査がカスタマイズされたり、簡易版が用いられる場合もある。

SCOA ―― 大手企業の導入が多い。検査項目は言語・計数・論理・常識・英語の5種類の能力テストと性格テスト。常識問題には化学や地学などの難解な問題も含まれる。

内田クレペリン ―― 一桁の足し算を一定時間行い、その作業量や精度から性格や職務適性を判断する適性検査。運輸業界・製造業界・官公庁・医療法人・社会福祉法人などで多く使用される。

【WEBテスト方式】
玉手箱 ―― 業界・業種を問わず多くの企業が導入。検査項目は、計数・言語・英語の3種類の能力テストと性格テスト。

WEB-CAB ―― CABのWEBテスト版。検査項目はCAB同様、四則逆算・法則性・命令表・暗号の4種類の能力テストと性格テスト。難易度は高い。

TG-WEB ―― 難解版と簡易版が存在する。難解版はWEBテストの中でも難易度が高く、大手企業で応募者の絞り込みに用いられることが多い。検査項目は、計数・言語の2種類の能力テストと1~数種類の性格テスト。能力テストに英語がプラスされたり、性格テストだけが実施されるケースもある。

リクルーティングウィザード ―― 検査項目は、計数・言語の2種類の能力テストと性格テスト。地理やビジネスマナーも出題される。