おすすめコンテンツ

第5回 さまざまな分野で活かせる司法書士の法律知識〜司法書士

資格取得後も学ぶべきことは多い
不動産系資格では最難関・最高峰の資格として、法律系資格では司法試験に次ぐ難関資格として評価の高い司法書士。その業務は拡大を続け、司法書士の活躍の場は幅広い分野に広がっている。しかしその一方で、仕事内容や資格取得後のキャリアの可能性など、具体的に知られていないことが多い資格でもある。
そこで、今回の「仕事選びの選択肢を増やそう! イマドキ取得効果の高い『狙い目資格』」にご登場いただいたのは、大学4年生で司法書士試験に合格し、現在は司法書士事務所に勤務されている友田純平氏。友田氏には、司法書士試験突破までの経緯や勉強法、資格取得後のキャリア形成、実際に司法書士として働いてみての感想など、体験に基づく貴重なお話を伺った。
資格取得後は、実務に携わりながら経験を積むことが大事
―― 友田さんは現在、司法書士事務所で働いていらっしゃいますが、司法書士の資格を取ることで、どのような仕事の選択肢が生まれるんでしょうか?
友田 司法書士事務所に就職して実務経験を積んだ後に独立開業するケースが多いですが、不動産会社や一般企業の法務部門などに就職する道もありますし、他の資格とのダブルライセンスも考えられます。私の周りの合格者にも、一般企業に就職した人や予備校の企画・制作部門に入った人、弁護士事務所に就職した人など、いろいろな方がいらっしゃいました。
―― なるほど。一般企業でも司法書士の能力が活かせるんですね。
友田 中小企業では法律の専門家を内部に置くことはあまりありませんが、大企業では法務の専門部署を設けているので、司法書士の法律知識が必要とされるんだと思います。
―― 「司法書士の資格を取ってよかった」と思ったことはありますか?
友田 他の仕事を知らないので比較はできませんが、勤務先での縦のつながりだけでなく、業界内の幅広い年齢層の方々と横のつながりが持てることです。定期的に集まる機会があるので、そこでの交流から人脈が広げていけるのはありがたいですね。
―― 現在、友田さんがされている仕事の内容を教えてください。
友田 私の勤務している事務所は不動産登記が専門なので、今は先輩に付いて仕事をしながら不動産登記の実務を学んでいます。
―― 資格を取った後も勉強が必要で、すぐに1人で仕事をこなすというわけにはいかないんですね。
友田 はい。実際に働いてみると、試験問題では出会ったことのない事例が多いので、まだまだ勉強が必要だと思います。また、お客様なしでは成り立たない仕事ですから、人との関わりも重要なんですが、私は社会人1年目なので、そういった面でも勉強の必要性を感じますね。
―― 友田さんが司法書士事務所への就職を選ばれた理由は何ですか?
友田 まずは経験してみないと司法書士の業務がどんなものかはわかりませんから、LECの士業系の人材サービスを利用して、司法書士事務所に就職活動をしました。最初は新人教育の行き届いた大きな事務所を選んだ方がいいという担当の方のアドバイスに従って、現在所属している事務所を紹介していただきました。
―― 将来的には独立開業を考えていらっしゃいますか?
友田 漠然とではありますが、視野には入れています。ただ、今は経験を積んでいる段階なので、どの分野を専門に独立するかについては、これから考えていくことになります。また、司法書士は人脈なしに独立するには難しい仕事です。例えば不動産登記を専門に開業するなら、不動産会社の方とのつながりがないと思うように仕事が受けられません。ですから、今後は人脈づくりも重要になりますね。
―― 今後の働き方としては、まずは現在お勤めの事務所で、司法書士の中心業務である不動産登記の実務経験を積んでいくという感じでしょうか?
友田 はい。仮に訴訟代理人業務をメインにするとしても、不動産登記ができなくてはダメだと思うので、今の事務所で不動産登記業務を学んでいこうと考えています。
―― 独立の際の強みとして、不動産登記の他にも専門分野を持とうと考えていらっしゃいますか?
友田 司法書士としての色合いが薄い分野ではありますが、企業のサポートやコンサルティングといった業務に興味があるので、有志の勉強会への参加を検討しています。
ただ、複数の専門分野を持っていることが強みになるかどうかは、事務所を開業する場所によって違ってくると思います。企業や人の数が多い都心なら、1つの分野に特化しても多くの仕事が受けられるので、特定分野を売りにした方が強みを発揮しやすいかもしれません。逆に郊外や地方では仕事が少ないので、幅広い分野を取り扱った方が強いのではないかと思います。
―― 法律系士業では仕事範囲が近いことから、共同事務所を設立したり複数の資格を取得したりするケースも多いと聞きますが、ダブルライセンスについては考えていらっしゃいますか?
友田 法律系資格ではなく、不動産系資格の土地家屋調査士については、資格を取る・取らないは別として知識としての必要性は感じますね。不動産の登記業務では、土地家屋調査士に依頼して資料を出してもらうことも多いので、その資格、あるいは資格に準ずる知識は役立つと思います。実際に動いてはいませんが、勉強した方がいいのかな、とは思っています。
次回は、経験者だからわかる「短期集中型」の良さについて語っていただきます!
7月5日の公開をお楽しみに!



