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仕事選びの選択肢を増やそう! イマドキ取得効果の高い「狙い目資格」

第1回 民間企業から地方公務員へ~公務員①


民間企業を経て公務員を目指す

「仕事が楽で残業もなく、給料はそこそこだが待遇がよくて、将来的にも安定している」……そんなイメージの先行する公務員。「就職氷河期の再来」といわれる現在、そんなイメージから公務員を志す学生が急増しているが、その実態を知る人はほとんどいない。
そこで「仕事選びの選択肢を増やそう! イマドキ取得効果の高い『狙い目資格』」第1回目にご登場いただいたのは、一度は民間企業に就職をし、その後、公務員試験を受けて地方公務員となった清水康一氏。清水氏には、職場環境や福利厚生、収入、残業、キャリアパスなどの民間と地方公務員との違いや、難関とされる公務員試験について、学生たちの率直な疑問にお答えいただいた。

―― 民間企業と地方公務員の違いについてお聞きする前に、清水さんのこれまでの経歴や公務員を志した理由について伺いたいと思います。まず、学生時代のことをお聞かせください。

清水 大学では国際政治経済を専攻していて、世界の方に目が向いており、地方自治といったミクロの部分への興味は全くありませんでした。ですから、地方財政や地方自治に関する授業もとっていませんでしたね。勉強よりもサークル活動に熱心な、ごく普通の学生だったと思います(笑)。

―― 学生時代の就職活動では、公務員という選択肢は浮かばなかったんでしょうか?

清水 はい。両親が公務員だったので、「親と同じ人生を歩むのは嫌だ」という反発心のようなものがあったんです。それで、当時はあえて公務員を目指すことはしませんでした。
 それで、「リクナビ」「日経ナビ」といったメジャーな就活サイトに登録して就職活動をしていました。典型的な大学生の就活で、知名度の高い大手企業ばかりを受けていましたね。それに、B to C(Business to Consumerの略。企業から一般消費者へ販売する取引のこと)のビジネスにしか目が行っていませんでした。最終的に入社したのは物流企業です。

―― 就職活動を経て民間企業に入社されたわけですが、なぜ会社を辞めて公務員になろうと思われたんでしょうか?

清水 会社を辞めた理由は、人間関係があまりよくなかったこと、仕事がかなり大変だったこと、当時はガソリン価格が高騰していて先細りの業界だったということが大きいですが、何よりその会社で上を目指す自分が想像できなかったんですね。それで、1年目の8月末あたりに会社の方へ辞意を伝え、10月末で退社しました。
 その後のキャリアとしては、第二新卒という選択肢もありました。でも、新卒採用を重視する日本企業の中で第二新卒募集をするのは、新卒の離職者が多い会社である可能性が高いと思ったんです。それに、公務員の両親が安定して働いている姿を見ていたこともあり、公務員を選びました。

――「公務員を目指そう」と決めて、まずどのような行動をとられましたか?

清水 大学受験のときもそうだったんですが、私は「自分1人であがくより予備校に行こう」というタイプなんです。ですから、公務員予備校をいくつかリストアップして、学費はどれくらい必要なのか、必要な金額を貯金するためには何月まで勤めなければいけないのか、そこからスタートして勉強は間に合うのか、といったことを調べました。まだ会社に勤めていましたから、実際に行動に移したのは夏期休暇のときです。それで最終的にLECに決めて、11月から通い始めました。

―― 会社を辞められてすぐ公務員の勉強に専念する形をとられたんですね。

清水 はい。間を置かずに、すぐ予備校に行きました。
 恥ずかしながら、当時は「主5」と言われても「それって何ですか?」というくらいのレベルでした(笑)。「主5」というのは公務員試験の主要5科目で、憲法・民法・行政法・経済原論・数的処理のことです。前年度の公務員試験に合格した先輩からは、私が勉強をやっていた時期にはすでに主要5科目を終えてセレクト科目(行政学、政治学、社会学などの専門科目)の学習に移っていたと聞いていたので、「大丈夫かな」と焦りましたね。

―― 清水さんは、他の人に比べて勉強期間が短かったわけですか?

清水 そうですね。大体の人は試験勉強に1年かけると言われていますから。大学生なら3年生の5〜6月くらいから始める人がほとんどだと思います。私の場合、勉強を始めたのが11月で、1次試験の開始が5月ですから、勉強期間は実質6ヵ月くらいでした。

―― 公務員の中でも選択肢はいくつかありますよね。その中から地方公務員を選ばれた理由は何ですか?

清水 地方上級試験は、試験を突破して離職理由をきちんと説明できれば、既卒者と新卒者の差はほぼないと聞いていたからです。実際その通りで、私は政令指定都市の地方公務員として採用していただきました。国家Ⅰ種は時間的に無理だと判断したんですが、国家Ⅱ種は受けました。ただ、この試験は既卒より新卒の方が有利なので、人事院面接は合格したものの、官庁訪問では新卒者に比べて冷遇された気がします。